英語のセミナー発表

 これまでなんとなく英語でのセミナー発表を避けてきたのですが、ついに発表をせざるをえなくなりました。もっとも、研究室のミーティングや学会(Evolution 2010)などで15分程度の短い発表はしてきたのですが、30分をこえる発表は準備などがちょっと面倒なのです。


 パワーポイントで英文でスライドを作り、その後発表用原稿を一応作ります。原稿を読みながらはちょっと格好が悪いので、一応文章は覚えます。もちろん、全部覚えるのは大変なので、スライド内にキーワードや短い文を記すことで、それを見ながら思い出せば良いという感じです。あと、英語でのアドリブも厳しいので、予想される質問に対する答えも用意しておく必要があります。


一夜漬けで英文を覚えていると、中高生の頃の試験前に、教科書の英文を丸暗記していたことを思いだました。


 発表用原稿は英語発表に限らず、日本語の発表の時も作ることがよくあるので基本的には同じことかもしれません。米国人の学生も発表前にはあらかじめ文章をつくって一生懸命復唱していています。セミナー発表では、講演者の簡単なプロフィールを紹介するのですが、今日私を紹介してくれた学生もメモ片手にちょっと反復練習していたのがとてもほほえましく感じました。


 研究者はデータをとったり解析したりして論文を投稿し出版するのが重要な仕事です。しかし、毎日山のように出版されている論文をいちいちチェックして読み込む研究者はむしろ少なく、セミナーや学会講演など論文以外の機会に内容を知る人の方が多いでしょう*1。特に分野が少しでも異なればなおのことです。つまり、出版した論文や研究内容について、セミナーで講演したり、一般の雑誌に紹介記事を書いたりする仕事が結構重要なのかもしれません。


 セミナー以外にも雑多な締め切りなどがあってしばらく停滞していますが、ブログも重要な研究内容発信の一つだと思うので、時間が許す限り続けたいところです。


 ちなみに今日発表した内容は、先日紹介したリクウズムシについてでした。

*1:個人的には論文で内容を知ることの方が好きです。学会発表ではむしろ簡単な内容とその内容を含む論文を紹介してほしいくらいです。どうも、すぐに他のことを考えてしまう性質なので講演を聞くのが苦手のようなのです。