2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

亜熱帯大陸島・西表島を訪問

西表島を訪れています。帰国後の寒さで顔にあかぎれができそうなほどでしたが、当地ですっかり回復しました。やっぱり南の島は心地よいです。 大きな地図で見る ここ数年、小笠原諸島やハワイ諸島といった海洋島でのフィールドワークがメインでしたので、南…

植物の種多様性が食物網に与える影響

とあるグループの種多様性が減少することで、食物網を通じて他の生物にどのような影響を与えるのでしょうか。 例えば、植物の種数が増えれば、それらを食べる植食者の種数が増えることが予想されます。では、植食者を食べる捕食者の種数や個体数は増えるので…

飛行機によって運ばれる外来種

ホノルルから帰国する機中で、キイロショウジョウバエを見かけました。自然状態で何千から何万年に一度くらいしか成功しないような、異なる生物地理区を越える移動イベントは、飛行機に乗るとほんの数時間でなしとげてしまいます。 島に固有の鳥類を絶滅に追…

アイランド・シンドローム

小笠原諸島など海洋島における生物相やその進化について一般的にわかりやすい本が出版されていました。この2年間ここで紹介してきたような話が、かなりわかりやすくまとまっています。 小笠原諸島に学ぶ進化論 ―閉ざされた世界の特異な生き物たち― 「Island …

日本列島の生物多様性とは

帰国して最初に読む本は決まっていました。*1 生命は細部に宿りたまう ミクロハビタットの小宇宙 日本列島の生物とは、生物多様性の保全とは、いろいろと考えるのに良い本です。日本列島に固有の生物とその種間相互作用について、さまざまな事例を紹介してい…

論文受理に至る長い道のり

ようやく1本の論文が受理されました。データをとりはじめたのが11年前、取り終えたのが8年前、博士論文の1章としてまとめたのが6年前、最初に論文を投稿したのが4年前、そして複数誌に却下されて、ようやく受理に至ったというわけです。特に難易度が高い雑誌…