ホットスポットで昆虫採集

 以前にホットスポットという言葉の使用法について紹介したことがあります(ホットスポットとは)。それから原子力発電所の大事故が起こって、日本ではホットスポットといえば放射性物質でひどく汚染された地域を指すことが多くなったように感じます。


 先日、そのホットスポットで昆虫採集を行いました。別にふざわけているわけでもなく、罰ゲームというわけでもなく、調査の手伝いで行った仕事の一つです*1



 とあるホットスポットの林道に真っ白なツナギを着て防塵マスクをした怪しげな集団こそ、調査隊?です。防塵マスクは汚染物質を吸い込まないため、ツナギは特に放射線を遮断する目的ではなく、調査後脱いで容器に入れて、宿に帰った時に汚染されたホコリを持ち込まないためのものです。真夏ですからひたすら暑かったです。



 場所は、本州中部以北によく見られるミズナラやブナの生える落葉広葉樹林です。ツリフネソウの花にはトラマルハナバチが、ヌルデの花にはクマバチ、オオマルハナバチ、ヒメスズメバチアオハナムグリなどが盛んに訪れていました。ミズナラの樹液にはアオカナブンの姿も。林道で悠々と飛翔するオニヤンマを網に入れた瞬間は、夏休みの最後に昆虫採集に来た気分でした。



ただ、調査地における累積線量*2をみると・・・。



 生態系に強い影響があるのか、それとも大した影響はないのか、今後、長期的な視野で研究が行われていくのでしょう。

*1:昆虫以外の動物調査が主目的のようでした

*2:よく時間あたり線量(μSv/hour)が使われますが、これはそれらを累積した値です。