古くに絶滅したと思われる種について、その形態や生態がよくわかっていないことも多いでしょう。実際、すでに絶滅されたと考えられていたカツオドリの一種が、現存する種と同一種であることが報告されています。
ナショナルジオグラフィックニュース
「絶滅したはずの鳥は偽名で生きていた」
オーストラリアとニュージーランドの間にある島々にかつて生息していたタスマンアオツラカツオドリは、ロード・ハウ島での個体群を最後に絶滅していたと考えられていた。
しかし、他の島に生息するアオツラカツオドリとかなり似ていることが知られており、改めて両種の形態とDNAを比較したところ、完全な同一種であることがわかった。
Ancient DNA(かなり古いサンプルから抽出されたDNA)の解析が可能になって、絶滅種の系統関係が解明されることが多くなってきました(参考)。