Ph.D Defense

 暴風予報で大学は閉鎖されたものの、なんとかKさんのDefenseが開かれました。審査の先生たちだけでなく、学生、掃除のおばさんから、事務の人、本人の奥さん、先生の奥さんまで、実に多くの人が参加していました。

 これまで3度ほど行われたDefenseを見て、こちらでのパターンがつかめてきました。Defenseはまず最初にsupervisorが、Ph.D candidateの略歴、研究の取り組み、獲得研究プロジェクト、学部生の指導歴、関連する業績でpeer-reviewed journalやbook chapterに何本発表しているか、その他の業績(side workに関連する論文など)などを事細かに紹介します(10分くらい)。その後、Ph.D candidate自身を紹介し、レイを首にかけてハグします。それから、candidate自身の発表がはじまります(30分から60分、個人差あり)。プレゼン後は、質疑応答でいろいろな人の質問に適宜答えます。Supervisorがしめを行って終了。親しい友人らがcandidateのもとに集まりレイをかけたりプレゼントを渡したりします。さらにその後、candidateとsupervisor、そして審査の先生をまじえての質疑応答があるようですが(これが本当のDefenseかもしれませんが)、これは部外者は参加できないようなので具体的な内容はわかりません。

 私が日本で在籍していた大学院の学位審査の公聴会では、レイをかけたりハグをしたりは、ありませんでした(あたりまですが、でも、想像したらかなり笑えます)。また、家族が来ているのもあまりみたことがありませんので、単なる文化の違いなのでしょう。ただし、日本でも学位論文そのものには家族に謝辞を述べているのはよく見かけます。その他は、だいたい似たような感じですが、なんとなく、こちらのPh.D. Defenseの方がより大事なイベントのような気がしました。

 ちなみに日米の差を比較するにはあまりに少ない経験(それぞれ1地点ずつ)なので、参考程度に読んでくだされば幸いです。