哺乳類の系統樹

 久しぶりの更新です。3年ぶりの日本のフィールドシーズンということで、生活面も研究の面でもどちらのペースもうまくつかめずに忙しい日々でした。そろそろ、このページも、研究面でも、生産的なペースに戻したいところです。


 さて、最近読んだ本でとても良かったのが以下の書です。


新図説 動物の起源と進化―書きかえられた系統樹


 哺乳類を中心とした最新の系統樹が、それぞれの代表的な種の写真入りで紹介されています。大陸移動や島の生物学など、これまでここでとりあげてきた内容もずっとわかりやすく解説されていて、改めて勉強になりました。


ハリンテレックはゾウの仲間(2章)
大陸移動説の拒絶と受容(4章)
動物はいかにして海を越えたか(7章)
クジラに一番近い親戚はカバ(10章)
イタチとオットセイは仲間(11章)


 など各章の見出しを読むだけでも興味が引かれます。さらに、学びたい人に向けて、章ごとに引用文献も充実しています。最先端の専門家が一般向けに書き下ろしたものとして最高の形だと思います。