ハワイ大学の図書館

 ハワイ大学マノア校にはハミルトン・ライブラリー(Hamilton Library)という図書館があります。館内には、コピー機、勉強机、コンピュター端末、図書、資料、トイレなどがあります。


雑誌についても、関心がある昆虫学や生態学の専門誌、生物学、科学関係一般誌まで広くそろっています。地方大学といえども、日本の旧帝大レベルには良いかもしれません。昨今は電子ジャーナルが主流になっていますが、こうして図書館で多くの書籍や雑誌を眺めて、人類が蓄積してきた知識の大きさを実感すると謙虚な気持ちになります。あと、英語だけでなく、日本や中国の書物もけっこう置いてあるところは興味深いです(たとえば昔から馴染んでいた日本の昆虫図鑑や植物図鑑があって嬉しかった)。


 米国とはいえ、大学図書館の構造はほとんど日本と同じです。日本の大学図書館自体が欧米のものを真似ているのか、お互い共通する国際的な基準に従っているのかは知りません。ともかくも、空調だけが聞こえるシンとした静けさ、効きすぎる冷房など、日米でほとんど違いはありません(ただ最近の日本は省エネで弱冷房にしているかもしれませんが)。試験前には多くの学生が図書館内の机を占領して勉強に励んでいるのも同じです。ただ、平日だと朝7時ごろから夜の10時ごろまで開館しているようでちょっと長めです。他にあえて違いを見出すとすれば、モヒカン刈りの学生も机に向かっていること、かな。



専門雑誌が並ぶフロア


 改めて思い起こしたのは、図書館というのは自身の生活に密着した存在であったということです。今まで、(ハワイをのぞくと)5か所で暮らしたことがあるのですが、それぞれに近所の図書館に通っていたし、小中高大学、研究所の図書館(室)にもよく行ったなあということです。そこで、(1)図書館の場所、(2)よく読んだ本、(3)館内の分野ごとの空間配置の3点をチェックすることで、どれだけ記憶に残っているかを探ってみました。いずれも覚えていないのをD、1つだけ覚えているのがC、2つ覚えているのがB、3つ覚えているのをAとすると・・・


(古いもの順)
近所1:A
近所2:A
小学:A
中学1:B
近所3:A
近所4:A
中学2:B
高校:B
大学1:A
大学2:A
近所5:A
大学3:A
大学4:A
研究所:A


 引越し、転校、大学では学部やキャンパスの移動など、カテゴリーが複数あるものもあります。


 最近のことはともかく、小学生時代のことも結構覚えていたのは驚きです。逆に、中学や高校の図書室は、館内の配置に関する記憶がすこし曖昧です。おそらく、短い滞在期間と、昼休みくらいしか利用できなかったことが原因でしょう。ちなみに、図書館や図書室内で教科の勉強や読書をしていたことはほとんどなく、もっぱら本を探したり借りに来ていたのです。


 今住んでいるマキキの近所にも図書館があるようなので、今度行ってみようかなと思いました。