日曜の昼下がり、ぼけ〜っとANIMAL PLANET(ケーブルテレビの番組)を観ていたら、マダガスカルのクロキツネザルのおもしろい生態を放映していました。さっそくウェブで調べたら、YouTubeにもアップロードされていました。
http://www.youtube.com/watch?v=KQksynkjuzg
オリジナルの論文を探してみたら、ありました。クロキツネザルの追跡調査をしていたら、この現象に出くわしたようです
クロキツネザルのとある雌を観察していると、餌場を移動中、枝をはっている巨大ヤスデを見つけ、片手でひょいと捕まえ、枝に腰をおしつけ、ヤスデの頭をかじった。すると、目がとろっとなって、よだれもだらっとたらした(悦に入った?)。この行動を3,4分にわたって数回繰り返した後、ヤスデを捨てて、次の餌場へと向かった。
一般に、ヤスデは天敵に襲われると防御物質を出すことが知られています(この間紹介したEisnerの本にも詳しい)。そのヤスデの防御物質をドラッグとして使っているキツネザルがいるかも、というお話でした。
他にも、南米のオマキザルで、ヤスデの防御物質を体に塗って「蚊除け」に使っているかも、という論文も見つけたので、あわせて記しておきます。