英文校閲のこと

 最近の研究論文の多くは英語で書かれています。もちろん、私はネイティブでもないし英語を自由に扱えるわけでは全くありませんので、英語論文を書くというよりも、単語を記号のように連ねてなんとか文章らしくしている気がします。もちろん、ネイティブが書かれた論文の構文を参考にすることもしばしばです。


そうして書き上げた英文は、英文校閲業者に依頼して直してもらうか、知り合いのネイティブの人に直してもらうかしなくてはなりません。最近の雑誌の投稿規定には、日本人など非英語圏の人は投稿前にネイティブによる校閲を受けるようにという但し書きがあるくらいです。


校閲業者に頼むと、論文1本あたり短いので2万円から長いので4万円ほどかかるので、けっこうな出費です。もちろん研究費が使えれば良いのですが、研究費を持たない若い研究者の方々は自腹で払うこともあるかもしれません。私自身は、先日書いたような事情があるので、論文を書いて校閲に出せば出すほど生活費のことが気になってしまいます。


つまり、なるべく安くあげるには、同僚のネイティブにチェックしてもらうのが一番ということです。せっかく海外にいるのですからこの手を使うにこしたことはありません。


ということで、ちょっと前にとある論文をお願いしたら、なんとその日のうちに読んで英語を直してくれました。校閲業者に頼んでも3から7日くらいかかるので驚きのはやさです。共著論文でもないのにありがたいことです。


 とはいえ、毎回毎回頼むのも気がひけます。なるべく論文を書かないのが良いのですが、個人的には書き続けた方が勉強になる気もします。


「書籍代を含め、勉強や研究にお金を惜しんではいけない」と自分自身を洗脳しておくのも大切かもしれません。