ツイスターとカタツムリ

 ここホノルルでは11時間にわたる停電の後、さらに30時間後にようやくインターネットが復旧しました。ようやく落ち着いてみると、もう今年も終わりですね。そういえば、日本では研究室の忘年会というのがありますが、こちらでは研究室のクリスマスパティーというのが、ちょっと前に教授宅でありました。先生はカタツムリの研究者だからというのでしょうか、家には、世界各地から送られてきたさまざまなカタツムリの置物がありました。

 研究室の教員、ポスドク、大学院生、学部生などが集まり、談笑しながらステーキを食べてワインを飲みました。その後、学生の持ってきた、ツイスターなるゲームをしました。このゲームは、床に広げたシート(4色6つの番号からなるます目)に、ルーレットをまわして指定された色と番号に、左右の手足を乗せていきます。やっていくと、かなり無理な体勢になるので、最終的に姿勢を崩して倒れた方が負け、というもの。体をねじる(twist)ので、Twisterというようです。これは飲食後にやるものではないかも、気分が悪くなってしまいました。

 人間には関節があって、ねじれ方にも限界がありますが、そのねじれ(巻き)方が半端ではないカタツムリがいます。下のウェブサイトに写真があるのですが、この形はどんな選択圧を受けて進化してきたのか、自然の奥深さを考えると心が豊かになった気になります。


ウェブサイト
http://www.nytimes.com/2008/01/15/science/15obshel.html

http://snailseyeview.blogspot.com/2008/01/opisthostoma-and-mad-womans-knitting.html

論文
Clements R, Liew T-S, Vermeulen JJ, Schilthuizen M (2008) Further twists in gastropod shell evolution. Biology Letters 4(2): 179-182.


年末年始は時間がありそうなので頻繁に更新したいところです。