震災後

 札幌滞在中に震災があって、自宅周辺のライフラインがしばらく復旧しないと踏んで、有給休暇をとってそのまま札幌滞在を延ばしました。その間、北大の知り合いをたよりに研究室訪問などをして過ごしました。お忙しい中お相手してくださった方々に感謝です。


その後実家のある大阪に移動しました。ニュースで聞く関東・東北の大変さとは裏腹に、大阪はずいぶんとのんびりとした雰囲気で、オサ掘りに行ったり、知人に会ったりして過ごしました。


しばらくは原発問題も解決しそうにないし、職場の事務関係の用事もあって、結局つくばに戻ることになりました。自宅は想像していた以上に物がひっくり返っていたのですが、ライフラインも復旧していたし、ガソリン不足も解消していたみたいで、特に不便ではありません。


放射線放射性物質が気になるものの、春も近いポカポカ陽気の天気だったので、オサ掘りにも出かけました。3年ぶりの小貝川の河川敷は特に環境の変化もなく、アカガネオサムシやアオゴミムシ類の生息を再確認しました。



朽ち木中で越冬していたアカガネオサムシ


さらにヨシ焼きのすんだ渡良瀬遊水池にオサ掘りに行こうと思っていたら、どうも今年は震災の影響で中止になったようで残念です(参考)。毎年行っている大きな人為撹乱ですから、生物相にも何らかの影響があるかもしれません。



渡良瀬遊水池


 今日で年度も終わります。日本の今後の行く末は不透明ですが、新たな気持ちで過ごしたいところです。