8月の気温と心持ちの変化

 夏休みも終わり新学期もはじまりキャンパス内は活気に満ちています。ここから12月のテストまで、学生は一生懸命勉強するという感じでしょう。


私はといえば、特に夏休みとしてまとめて休みをとったわけでもなく、日々たんたんと過ごしています。結局毎晩の気温は28-29度と安定しており、寝苦しい夜は皆無でした。気象と季節が強く結びついた日本で長く過ごしてきた人にとって、ハワイという場所は時間がたつのをしばしば忘れさせてしまいます。すでに9月になったというのにのんびりしたものです。


といっても、この数ヶ月間は、これまでの10年の研究生活において、最も厳しいものでした。今までは甘えた環境で、甘い見識で考えていたことが浮き彫りになったということです。特に、論文をやりとりするにあたって無力さや甘さを感じることが多いです。気持ちは浮つくことがあっても、底にいることが多いです。


この経験を修行と捉えて貴重な経験として耐え切るよりも、単なるマゾヒスティックな思い出として楽しむ方が、肩の力を抜いて取り組めるかもしれないなあと、最近は考えるようになりつつあります。