研究留学の手引き

 6年ほど過ごした関東を離れ、およそ9年ぶりに関西に戻ってきました。3月いっぱいで前職を辞して、心機一転新しい住居、新しい職場で再スタートしたからです。関西に戻ってきたといってもはじめて住む町なので、全く新しい人生を歩むような気分です。引っ越し直後は桜が満開だったので、新入生や新社会人のように新鮮な気持ちで新しい生活をはじめています。



 さて、関東での最後の仕事としてとある学会の会報作り(編集作業)に従事しました。その会報の中で、今年の1月に行ったシンポジウム『生態学者の研究留学』の内容を特集記事としてまとめました。シンポジウムの講演者お三方に原稿を執筆していただき、加えて現在留学中の方々にも寄稿していただきました。合計7名の研究留学体験記を読めるような形にしたというわけです。


生態学分野に限らず、これから研究留学を考えている人、いつかはしたいと思っている人などの良い手引きになるのではないかと考えています。



生態学者の研究留学』


 世界的に自国以外の高等教育・研究機関で学ぶ学生が増え続けています.また,国内で学位を取得後に国外の研究機関でキャリアを積まれる方も増えています.生態学分野も例外ではありません.自国の教育・研究機関で学んでいても研究フィールドが海外であったり,また,海外の研究機関との共同研究を実施したりという機会も多くなってきました.そこで,これから研究留学や海外での研究を考えている人たちに向けて,2013 年1 月12日(土)に首都大学秋葉原サテライトキャンパスにて日本生態学会関東地区会のシンポジウム『生態学者の研究留学』を開催しました.シンポジウムでは,海外での留学経験をお持ちの研究者3 人の方をお招きし,それぞれ40 分から60 分ほどの講演をお願いしました.
(中略)
いずれの講演者のお話も,自身の体験談をもとにしながらも一般化することで,これから研究留学を考えている人への適切なアドバイスとなるものばかりでした.当日は大学院生をはじめとした若手を中心に約40 名が参加され,活発で意義ある議論ができたと感じています.


 本地区会報の特集記事として,シンポジウムでお話していただいた内容をもとに原稿を執筆していただきました.そして,本来は海外留学中の現役の方にお話を伺いたいと思っていました.しかし予算の都合上,海外からお招きできることはできませんでした.そこで,この特集記事では,その新鮮な留学体験を原稿としてお伝えするべく,4 名の方々に執筆をお願いしました.
(中略)
異なる体験談はまた,それぞれの国や身分に応じて,どのような奨学金を利用して海外留学を体験できるのかを紹介したちょっとしたガイドにもなっていると思います.これから研究留学を考えている人にとってお役に立てば企画者冥利に尽きます.


日本生態学会関東地区会会報 61号(注意:6.8MB)より一部を転載)


 執筆者の方々にはお忙しいところ原稿執筆を快諾していただいたことに感謝申し上げたいです。


続きは以下ウェブサイトからダウンロード(無料)して読めます。


日本生態学会関東地区会会報 61号(注意:6.8MB)
http://www.esj-k.jp/assets/files/pdf/kaiho/no.61.pdf